少し前にはなりますが、カーネギー著の名作『道は開ける』を読みました。最近は自己啓発系の書物に興味があるようで、著名な作品を読み進めています。
本書の中で興味を持った要点をメモしておきます。
(1)過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう。
(2)「起こりうる最悪の事態は何か」と自問すること
やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること
それから落ち着いて最悪状態を好転させるよう努力すること
(3)悩みに対する戦略を知らない者は若死にする。
(4)悩みの分析と解消法
⇒Q1.私は何を悩んでいるか?
Q2.それに対して私は何ができるか?
Q3.私はどういうことを実行しようとしているか?
Q4.私はそれをいつから実行しようとしているか?
(5)仕事の悩みを半減させる方法
⇒問題点は何か?
問題の原因は何か?
いくとおりの解決策があって、それらはどんなものか?
(6)心の中から悩みを追い出すためには
⇒忙しい状態でいること。
悩みを抱えた人間は、絶望感に撃ち負けないために、身を粉にして活動しなければならない。
(7)カブトムシに打倒されるな
⇒気にする必要もなく、忘れてもよい小事で心を乱してはならない。
「小事にこだわるには人生はあまりにも短い」
(8)多くの悩みを閉め出すには
⇒「記録を調べてみよう」。そして、こう自問するのだ。「平均値の法則によると、不安の種になっている事柄が実際に起こる確率はどのくらいだろうか?」
(9)避けられない運命には調子を合わせる
(10)悩みに歯止めをかける
⇒現在、自分が悩んでいることは実際にどの程度の重要性があるか?
この悩みに対する「ストップ・ロス・オーダー」をどの時点で出して、
それを忘れるべきだろうか?
この呼子笛に対して正確にはいくら支払えばよいのか?
すでに実質価値以上に払いすぎてはいないだろうか?
(11)おがくずを挽こうとするな
(12)快活に考え行動すれば自然に愉快になる
(13)仕返ししてはならない。
敵を傷つけるよりも自分を傷つける結果となるからだ。
嫌いな人について考えたりして、一分たりとも時間を無駄にしないことだ。
(14)恩知らずを気に病む代わりに、むしろ恩知らずを予期しよう。
幸福を見つける唯一の方法は、感謝を期待することではなく、
与える喜びのために与えることである。
感謝の念は後天的にはぐまれた特性である。
子供に感謝の念を持つように教えることが必要。
(15)厄介ごとを数え上げるな。恵まれているものを数えてみよう。
(16)他人の真似をするな。自己を発見し、自己に徹しよう。
(17)運命がレモンをくれたら、レモネードを作る努力をしよう。
(18)他人に興味を持つことによって自分自身を忘れよう。
毎日、誰かの顔に喜びの微笑みが浮かぶような善行を心がけよう。
(19)不当な非難は、しばしば偽装された賛辞であることを忘れてはならない。
死んだ犬を蹴飛ばす者はいないことを思い出そう。
(20)非難に傷つかないためには、最善を尽くそう。
そのあとは古傘をかざして、非難の雨が首筋から背中へ
流れ落ちるのを防げればよい。
(21)自分の犯した愚行を記録しておいて自分自身を批判しよう。
私たちは完全無欠を望めないのだから、偏見がなく、有益で、
建設的な批判を進んで求めよう。
(22)活動時間を一時間増やすには、疲れる前に休もう。
時々休息し、心臓と同じように働こう。
(23)疲れの原因とその対策
⇒いつでもリラックス。できるだけ楽な姿勢で働く。
一日に4,5回自分を点検する。
「自分は実際以上に余計な労働をしていないか?
仕事と関係ない筋肉を使っていないか?」一日の終わりに再度自問する。
(24)疲労を忘れ、若さを保つ方法
⇒一日二回、全身をできるだけ伸ばす。目を閉じる。筋肉に「休め」という。
ゆったりとした呼吸と深呼吸をする。
顔のしわやとげとげしさに気を付けて、なくす。
(25)疲労と悩みを予防する4つの習慣
⇒①当面の問題に関係のある書類以外は全部騎乗から片付ける
②重要性に応じて物事を処理する
③決断に必要な事実を知っている場合、即刻その場で解決する。
決断を延期しない。
④組織化、代理化、管理化を学ぶ
(26)不眠症で悩まないために
⇒眠くなるまで起きている。読書など。睡眠不足で死んだ者はいない。
体の力を抜く。運動する。
この中で特に印象に残ったのは、小さいことにくよくよ悩み続けるだけの暇はない(悩んでいる暇があるほど人生は長くはない)という部分でした。
自分はどんなに長く生きて、どんなに頑張ったとしても、努力は必要だと思いますが、人間である限り、完全無欠な存在にはなれないと思います。その都度適切に反省をし、改善を図りながら、一歩一歩前進することが大事なのだと思います。このメンタル面も含めて、人生の中で成長していくことが大事なのだと思います。
この本も、自分にとっては人生のバイブルのうちの一冊に入ると思います。歩みを進めながら、時折読み直して、成長し続けていきたいです。