経営のデザイン研究会に参加しました

今月度は、「SIer向けに経営デザインシートを作成してみる」といったテーマでした。

内容は、前半でSIerへのコンサルを行っている講師により、事例の概要説明が行われ、後半では事例をもとに経営デザインシートを実際に作成するワークの時間が設けられました。

 

事例では、特に大企業の子会社という設定で、自動車業界のSIerとのことでした。自動車業界では100年に一度の大変革と言われるように、これまでのガソリンエンジンから電気自動車へのシフトや、単なる移動手段としての箱モノをつくるというのではなく、「モビリティカンパニー」へのシフトをしていく、などといった話題が挙がっています。

 

大手SI企業としては、スタートアップ企業と比較するとスピード感や専門人財不足など、克服すべき課題が多く存在します。そのような中、どのような将来像(あるべき姿)を描くか、そしてどのようにして実現するか、といったことを参加者各自が考え、発表する機会となりました。

 

出された意見は以下の通りです。

・将来のありたい姿は、機能ではなく価値を考えて明記する。この価値が大事。じっくりと考えて、将来提供したい価値を考え出すことに、経営デザインシートの価値がある。

・これまでの自動車生産の過程で培ってきたノウハウなども、企業としての資産。これもうまく将来に向けて活用できると良い。

・既存の古株社員も重要な資産。彼らの持つノウハウや取引先・顧客との関係性(人脈)も資産。これらを属人的なものとして終わらせるのではなく、組織としての資産にすることが大事。

 

事例を元に経営デザインシートを実際に書きだすという経験を重ねていくと、そのたびに様々な気づきがあり、勉強になります。また次回も実践的な機会が得られそうなので楽しみです。