アサーティブ(自己表現)コミュニケーション講座(3回目)に参加しました

品川区主催の「アサーティブ(自己表現)コミュニケーション講座」は全3回でしたが、今回は最終回(3回目)でした。初回は導入編、2回目は事例編、3回目は実践・応用編と総括、といった形でした。

 

講師は大学で学生にも教えていたり、今回のような市民講座も担当していたり、カウンセリングなどもご経験されており、本の出版もされている、アサーティブの専門家です。専門家としての知見はもちろん、ご自身の生活の中でのご経験談も踏まえて、アカデミックな内容と実生活で使える自薦事例を多く扱ってくださいました。

 

今回印象に残ったのは以下の通りです。

 

■"No"の言い方のコツ

・"No"(断る、違いを伝える、反対の意見、注意をする)は、=拒絶ではない。友好的な"No"の言い方もある。

(視線、態度、声、表情などのノンバーバルコミュニケーションで伝わり方は異なる。)

・断ると決めたら、態度を決めて丁寧に、はっきり断る。

・相手に振り回されず、自分のスタンスにとどまる。

(相手の勢いに圧倒されないこと。同じ表現を繰り返す。質問で返すのも良い。)

・感謝・御礼。お詫びの言葉は大切省略せずに適した表現で伝える。

 "No"を言うにも、相手への傾聴、需要的な態度は大切。

・否定するのは事柄。可能な限り情報を絞って表現する。人格否定はNG。

・具体的な交渉は明確に。代替案があれば伝える。

・侵入的な勧誘や依頼に対しては断固とした態度で"No"と言う。

 

■アサーティブな表現の型

①相手に関すること(感謝、褒める、お詫び、などを言う)

②自分に関する事実(具体的、シンプル、素直、丁寧に表現する)

③提案(断る場合、代替案があれば伝える。)

※もし嫌いな相手なら思い切って③には触れないことが自分を大切にすることに繋がる。日程交渉など、意思がないことを伝えるため。

 

■ポイント整理

・"No"と言える人は交渉ができる。

(言えない人は受け身になるのみ。)

・伝えるときは、①「具体的」(相手にとっての納得感)、②「シンプル」(無駄な感情は省く)、③「はっきり」(伝えるべきことは伝えないと誤解される)

・日頃から「すっとした言い方」(相手に伝わりやすく、感じの良い表現)にあんて名を立てておく。自分が使えそうな表現は少しずつインプットする。

・ただし、無理はしないこと。自分ができることを1つずつ取り入れる。

 

個人的に最近直面した日常生活の中でのコミュニケーションについても講師に質問することができました。話してみると、良い関係性が作れている優しい話だとフィードバックしていただきました。お互いにお互いを思いやっているがゆえに、こちらの気持ちが届いていないこともあるのだと感じました。

大事なことは何度でも伝え、少しずつ状況をお互いにとってより良い方向性に持っていければよいと思いました。アサーティブは、良い関係性を一層良くするためにも活用できることを学びました。日常生活の中で少しずつ実践していきたいと思います。