今回もオンラインにて、地域の自治体商工会が主催の創業塾の講師として1日対応しました。
今回は主に財務がテーマの一日でした。午前中に簿記と収支計画・資金計画、午後に金融機関(民間金融機関、政府系金融機関、公的機関)の方によるご説明、創業計画書の資金計画書に関するワーク、が行われました。
・簿記の基礎知識の必要性
青色申告特別控除額 最高65 万円
(簡易簿記の場合には10 万円、電子帳簿保存又はe-Tax による電子申告の
いずれも行っていない場合は55 万円が限度)
青色事業専従者給与の必要経費算入
純損失の繰越控除(3年間) など
・簿記とは: お金の出入りを記録するための方法
損益計算書:一定期間の経営成績を明らかにする表
貸借対照表:一定期日の財政状態を明らかにする表
・収支計画:儲かるか儲からないか(損益計算書)
資金計画:資金はいくら必要か(貸借対照表)
・収支予測がはずれやすいケース
売上が思ったようにいかない、想定外の出費、勤め人時代と同じビジネス感覚
・売上予測がはずれやすいケース
通行量の確認の不十分さ、パートナー・従業員の離反、
前職のブランド力・サポート体制に依存、体力、マイナスの要件を過小評価 など
・損益分岐点売上高、目標利益を達成するための売上高算出方法
・融資の際、事業計画書作成や創業者の経歴による信用力を確認できることが重要。自己資金を準備できていることも本気度合いが伝わる。創業融資制度(金利は2%台前半など優遇)活用の場合、創業に必要な総合金額の1/10を自己資金で賄えることが要件。
・融資相談・申込時、金融機関の選定理由を明確にしておくと吉。他で断られたから、という理由よりも良い。創業セミナーで話を聞いたから、というのも理由。創業融資を進めやすい。
・地元に詳しい点は信金の特徴。創業融資の地元自治体による支援なども詳しい。
・創業計画書は、誰に伝えたいか明確にイメージすると良い。誰に何をどのように、というポイントを具体的に書くことがポイント(保証協会様の創業者インタビュー動画が参考になる)
盛りだくさんな内容の一日でした。次回は来週、最終回になります。少しでも貢献できるように励んでまいりたいと思います。