ものづくりイノベーション研究会に参加しました

今回は会場に収容可能人数の半分を上限として、残りのメンバーはzoom参加という形で開催されました。私は現地参加となりました。

今回のテーマは樹脂加工についてでした。樹脂の種類や加工の特徴、加工時の不良の種類と対策などが講演されました。

特に印象的だったのは、最後の質疑の中で出された、「日本の樹脂加工屋さんの中で生き残れるのはどのような企業か?」というものでした。

これに対する回答として出されたのは、次の通りです。

・樹脂加工屋さんだけでなく、プレス加工屋さんにも共通の、大量生産型製造業の宿命である。コスト競争になっている

・例えば、中国や東南アジアが受けたがらないような、小ロット、高精度の生産なら受注できる。ただし、それだけでは経営的には厳しい。儲かる柱を他で持っておく必要がある
 
・材料に他社が持っていない強みがあると、強い。例えば、2次加工不要で光沢が出せる材料、水を含むと膨らむ特殊な材料など。

・大量生産ゆえに高品質であることが必須となる。品質が高く、かつ他社に加工できない加工方法を持つと強い

・コスト競争にあるゆえ、24時間稼働し放しという企業も。ただし都心部は騒音の関係で厳しい。


今回も多くの観点で勉強になりました。こちらの研究会では、専門的な知識だけでなく、経営全般に関する観点も参考になります。次回も楽しみに参加したいと思います。