『チェンジ・リーダーの条件』を読みました

 

 前回に引き続き、ドラッカー先生の著書を読みました。

ポスト資本主義において、労働者の大半が知的労働を担うようになった中、マネジメントが重要になっているといいます。マネジメントとは、企業の中のほんの一握りの経営層を指すイメージがありますが、もっと他の意味もあるといいます。説明されている個所を一部引用します。

 

「マネジメントとは、組織体に特有の機関である。(中略)組織体が新工場の建設を決定したとか、労働者をレイオフしたとか、顧客に対してフェアであるというとき、それはマネジメントの決定や行動や姿勢について言っている。組織が決定し、高度水、ある態度をとるということは、マネジメントがそれらのことを行うということである。」

 

個人的には、同族企業のマネジメントについて言及された章も印象的でした。

■第一の原則:できの悪いものは働かせるな

■第二の原則:トップマネジメントに一族以外からも採用せよ

■第三の原則:専門的な地位には一族以外の者も必要

■第四の原則:適切な仲裁人を外部に用意せよ

■これら原則の根底にある理念:同族にせよ、それを所有する一族にせよ、一族が同族企業に奉仕するときにのみ、生き残り、反映することができる。一族に奉仕すべくマネジメントしたのでは、同族企業も一族も、生き残り、反映することはできない。

 

様々な学問・書籍や実際の企業を研究し、それらにも言及しながら丁寧に解説されているドラッカー先生の書籍は、理解しやすく、納得感があります。タイトルが違っていても同氏の書籍を続けて読んでいると通じる概念が伝わってきます。引き続き読み進めたいと思います。