先の見えない時代「VUCA」だからこそ、経営品質を考える~株式会社オオクシ日本経営品質賞 受賞記念セミナー~を受講しました

コロナの影響でオンラインでの開催となりました。前半は株式会社オオクシの大串社長によるご講演、後半はパネルディスカッションでした。

 

株式会社オオクシ様は、美容室を50店舗以上経営されています。今回の受賞の他にも、過去いくつもの経営に関する賞を受賞されています。また何年にも亘り増収増益を続けており、離職率が低いことが特徴の一つです。今回の受講の経緯は、お世話になっている先生からのご紹介でした。従業員を大切にする会社、教育に投資していると聞いております。当社に関する書籍も事前に読んでおり、興味を持っておりました。今回は社長によるご講演を聞ける貴重な機会でした。

 

今回のセミナーで特に印象に残ったのは以下の通りです。

・経営理念を大事にしている。今回はコロナが発生したが、経営理念は変えない。変えるのは組織など機動的に動く部分。

 

・言い訳はしない。今回はコロナだが、以前リーマンショック東日本大震災などのイベントもあった。いつどのような災害が発生するかわからない。災害のせいにせず、自分たちに何ができるか、を考え、行動する。

 

・インプットよりもアウトプットを大事にしている。インプット3割、アウトプット7割が目安。言葉にしないと自分の中で本当の意味で理解し人にも話せるレベルにはならない。今回のセミナーで大串社長がスピーカーとして話しているが、事前に練習もしているし、実は大串社長自身も今回話すことで勉強になっている。

 

・社長と従業員との対話を大事にしている。「説明」ではなく、「納得」いくまで話し合う。相手が納得したかどうかは、顔の表情を見れば大体わかる。

 

・結果は、「経営理念→考え→計画→行動」といったプロセスの後に表れるもの。結果に対して良い結果の場合は良い結果を繰り返し出せるように、悪い場合は改善できるように、行動を変えるが、行動だけでなく考えの部分も変える必要があったか?といった面も考える。

 

・良い結果が出せるようにするには、仕組み化が必要。具体的にどのような仕組みが必要か、と言うのは業界ごとに異なるし、自分たちで考え出す。

 

実際に最前線で実践されている社長ご自身の言葉によるご講演は、心に響くものがありました。従業員への教育を大事にし、一人一人は納得するまで対話をするなど、丁寧に経営されていることを感じました。今後中小企業診断士として企業様をご支援する際、そのように丁寧に、従業員の皆様一人一人を大切に、納得するまで経営理念が浸透するように対応していきたいと思います。