『自分の答えのつくりかた』を読みました

 

自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND

自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND

  • 作者:渡辺 健介
  • 発売日: 2009/05/22
  • メディア: 単行本
 

 

ずいぶん前に購入し、ずいぶん前に読んだ本ですが、今一度読み直してみました。出版年を見ると2009年でした。前回読んだ時とは違った読後感を持ったような感じがします。

 

本書は、本の帯に「世間の常識に流されずに、考え抜き、行動する力が身につく」と書いてある通り、それがストーリー仕立てに書かれていて、さらにコラムという形で開設も併せて書かれています。

 

ストーリーは、登場人物が魚たちで、人間の世界に見立てた世界として描かれています。「世間の常識に流されずに、考え抜き、行動する力」を主人公の魚が様々な人との出会いを通じての経験を通して習得し磨いていく姿が描かれています。

 

要点を下記に記載してみます。

・ひとりではなく、他人が必要:

 成長の過程で、一人ではなくほかの人たちの存在も重要

・事実と解釈を切り分ける・事実がどこからきているか問いかける

・「みんな」「いつも」はなるべく避ける

・相関と因果

・リアリティをもってイメージを伝える

・「甲子園」は自分で作る 

・「幹」を育てる:

 何かを試されるとき。そこまでに培ってきた幹が問われる

 「幹」は、自分の核となる全人格的な要素

 「思い」が湧き出たら、自分のできる範囲でいいから、

 実現に向けて何かしら仕掛ける。

 それが習慣になり、コップに自信が溜まっていく。

 一連の体験の積み重ねが、あとになって一歩踏み出し、戦い続けるための

 ゆるぎない基盤、原動力になる

 

本書は、著者である渡辺健介氏自身の海外留学やグローバルなキャリアの経験の中で学び得た教訓がベースにあります。それが糧となり自身で教育に関わる会社を起業されたそうです。

 

個人的な感想ですが、物語の前半部分では想像できなかったような出来事が後半部分に発生し、思いもしない展開が待っていたことに驚きました。肝心な要点はそこではないと思うのですが、読了時の感想として、胸が痛む思いがしました。前回読んだときにも家族はいましたが、自分自身で家庭を持ったことから、モノを見る視点に変化が生じたのだと思いました。

 

読書を通じて、心技体をバランスよく磨いていきたいと思います。本書は子どもに適齢期が訪れたら読ませてあげたい本の一つです。