『人の気持ちがわかるリーダーになるための教室』を読みました

 

 少し前に購入した本ですが、おうち時間が長くなったので読んでみました。

 

本書は、東京大学の名物ゼミの内容が書かれています。各回、課題図書が指定されており、その課題図書の中から問いが出されます。その問いは、自分がリーダーだったならばどのように考えて、どのように対応するだろうか、といった、答えは予め一つに指定されているものではないものです。

 

例えば、本書の最初のチャプターの課題図書『藪の中』からの問いの一つは、目撃者3人の証言がバラバラの中で、自分がリーダーだったならばどのように対応するか、といったものです。題材は小説ですし、問いは実際の生活の中で発生したものではありませんが、問いのような状況は実生活の中で往々にして発生するものだと思いました。

 

このように複数のチャプターが繰り広げられるのですが、本書を読んで思ったのは、読書がなぜ重要なのか、ということについてでした。本書の著者であり、名物ゼミの講師である大岸氏は、小さいころから暇さえあれば図書館に行き、本を読んでいたそうです。本をたくさん読みながら、自分がリーダーだったらどのように行動するだろうかということを読書を重ねながら考え、疑似体験を通して思考力を養っていかれたのではないかと思いました。

 

何かの本で、人は何をもとに成長していくか、といったデータを見たことがあります。自分自身の実体験を通しての学びは、自分の体は一つしかないし一日は24時間と限られるので大きな割合は占めないそうです。実体験よりも大きな割合を占めるのは人の話を聞くことを通して、でした。一番大きな割合を占めたのは本を通しての疑似体験でした。

 

読書が大事だから多読しよう、と考えて単純に文字を追って読了するのではなく、やはり本を通しての学びを積み重ねるということが重要なのだと思います。学びを得るために刃、意識して本を読むことと、ブログなどで自分自身の学びをアウトプットすることも効果的なのだと思います。

 

今後もブログに読書の感想や記録を続けていこうと思います。