経営実学セッションの勉強会に参加しました

経営実学セッションは、2021年に入って最初の勉強会でした。こちらのセッションは、より実務に役立つ内容を学術的な見地を用いつつ研究しています。

 

今回は、大きく2部構成でした。1部では、本セッションの中心を担われている教授より、コロナ禍における倒産、廃業、解散件数などの実態を、外部資料を元に共有いただきました。2部では、外食産業や旅行業界で社外取締役をされている先生より実態をご報告・解説していただきました。

 

1部では、以下のような内容が印象的でした。

・コロナ禍での倒産件数は前年よりも減少している。政府によるセーフティネットの充実によるものなのか、他の要因なのか?

・倒産企業の経営者の年齢は、60歳以上が41%超。

・倒産企業の業界は、飲食業界だけでなく幅広い業界である。

黒字倒産も少なくない。

 

2部で印象的だったのは以下の点です。

・コロナを機に倒産した企業は、ビジネスモデルを時代に合わせて転換することを前々から講じてこなかったため。すでに時代に適合していなかった。

・外食業界でいうと、テイクアウト、デリバリーなどの需要への対応はもちろん必要。それだけでなく、持ち帰り需要を鑑みて、時間が経過しても劣化しない調理方法や、消費者の手元に届いたときに液漏れがされにくい容器の開発など、細かな対処が必要。

・外食業界に限らず、実は最重要なのは資金調達。株主への配慮などの論議もあるが、まず企業が生き延びるためには、資金調達を必要な分行っておくことが重要である。

 

今回のセッションで最も印象に残ったのは、ビジネスモデルが適合してるか否かを適宜見直すということを行うことの重要性でした。どうしても、順調な業績の時はそのようなことへの意識は向きにくいですし、日常業務で精いっぱいになりがちですが、見直すことの重要性を改めて認識させられました。

 

次回のセッションも楽しみに参加したいと思います。