事業承継士 資格更新セミナー「後継社長が陥りがちな過ち」を受講しました

事業承継士 資格更新セミナーを受講しました。今回のテーマは後継社長が陥りがちな過ち経験者だから伝えられるポスト事業承継における経営の要諦〜でした。講師は事業承継士であり、株式会社think shiftの代表取締役CEO、浅野泰泰生氏でした。社長の年齢が高齢化する中、後継者がうまく事業承継する方法に関するノウハウはこれから一層必要になっていきます。そのため、今回のセミナーの内容は、私自身が中朝企業診断士として、事業承継士として、参考になるヒントが得られればと思い、受講しました。

 

●事業承継における問題点

・フェーズ1 プレ事業承継

・フェーズ2 事業承継

・フェーズ3 ポスト事業承継

※特にポスト事業承継の部分、引き継いだ後、自分の後に引き継ぐ人に渡すまでが大事である

 

●公庫の調査によると、承継後、大幅な増益傾向である会社は、0.2%

 社員への待遇を考えると、横ばいや減益ではなく、会社を成長させるべき

 現実としては、制約が多く事業の見通しがつきにくいが阻害要因であることもある

 先代社長の影響が大きく残る企業文化・風土が阻害要因になることもある

 ほとんどの社員が先代社長に雇われた社員である(中小企業は社長との相性が重要)

 

●外部環境は劇的に変化している「VUCAなど」

 創業社長の下で働いてきた従業員は自ら意見を持つというより従順なタイプが多い

 創業者は0から1を生み出す、後継者は1から10に増やす

 

●後継社長が引き継ぐのは「目的(ビジョン)・戦略・組織」

 後継社長は、目的・戦略の部分はそのままに引継ぎ、組織の部分のみを自分なりに変更することが多い。そうすると、目的・戦略・組織の一貫性がずれてうまくいかなくなることもある。

 そのため、単に目的・戦略・組織をそのまま引き継ぐのではなく、その時代に合わせて目的・戦略の部分も含め、変更するのが望ましい。

 

後継者への支援は必須だと考えています。引き継いで終わりではなく、その後も経営が成長していくように、適切に支援していきたいと思います。