城南支部社会貢献事業「被災地オンライン視察、日本酒造りの奇跡の復活:気仙沼視察による東日本大震災10年の振り返りと今後の展望」に参加しました

東京都中小企業診断士協会の事業として、社会貢献事業というものができました。私も所属している城南支部では、気仙沼の復興支援をテーマに、今回はオンライン視察のイベントが行われました。私は今回T-SMECA原稿作成のご依頼をいただいたので、そちらの対応も行いました。

 

今回特に印象に残ったのは以下の通りです。

 

■被災から10年の間で実行してきたまちづくりのお話

・地元の中での「人材育成」
 具体的なプロジェクトに一つ一つ落とし込んでいく
 小さなものでも具体的に実行していくことを大事にしている

・今までやってきたことに新しいことを加えていく
 そこに、新しい人も加わっていただく

・プロジェクトの例「人を中心としたまちづくり」
 新しい感覚を学んだ人たちがリーダーとなって、まちづくりを担っていく必要がある
 まちづくりで実行する内容は様々なことがあるため、リーダーとなる人材は一人ではなく、複数人必要である

■卸売業から小売業への進出、地元から東京都心・海外への店舗進出をした商店様のお話

・地元の海産物を活用し、自社商品を開発した
 自分たちで作るだけでなく、小売も担う
 さらに地元だけでなく東京都心のデパートや、海外展開も実現し、地元気仙沼の認知度を高める活動を担っている
 意欲的な活動の源泉は、自分たちが何とかしなくてはならない、という想い

■震災後、仮設店舗を転々として事業継続をした飲食業者様のお話

・店がないと経営できない仕事柄、仮設店舗で事業再開した
 店舗を何度も引っ越ししながら、震災から10年経ってようやく落ち着いた
 今後は海外からの来訪者も視野に入れた商売がしたい


このように地元の業者様たちは徐々に賑わいを取り戻しつつあるような様子が伝えられました。
最近では橋が開設されるなどインフラ面も整備されつつあり、まち全体の活性化は着実に進んでいるようです。
一方で、「復興に終わりはない」といったコメントも個人的には印象に残りました。
そんな中で、私たち中小企業診断士はどのような支援ができるだろうか、といったことを考えさせられました。
今後も関心を持ちながら、考え続け、できるご支援を行なっていきたいと思います。

また、今回はプログラムの内容が盛り沢山であったことに加え、講演・インタビュー・現地中継など、様々な趣向を凝らされており、大変楽しませていただきました。ご出演いただいた現地のスピーカーの皆様はもちろん、企画・運営を担っていただいた事務局の皆様に感謝です。