ものづくりイノベーション研究会に参加しました

今回は、事業承継をテーマに、発表者の方から最近の情勢とケーススタディをご紹介いただき、ディスカッションが行われました。

 

中小製造業の課題の一つとして事業承継が挙げられます。多くは親族内承継ですが、親族内承継がうまく働くケースもあれば、うまく働かないケースもあります。うまく働かなかった(もしくは大きな苦労を要した)事例を元に、どうすればよりスムーズな事業承継を実施することができたのか、考えました。

 

検討する際、重要な指標として知的資産の考え方のご紹介がありました。人的資産(社内の人材に属する資産で、退職と同時に失われる)、構造資産(社内の組織内に蓄積されている)、関係資産(取引先や金融機関など当社と関係する組織との関係性)です。これらは形のない、無形資産と呼ばれるもので、中小企業にとって重要な強みの源泉とされるものです。事業承継の際重要な資産となります。

 

今回のケースでは、これら知的資産の継承が上手にできたか否か、が重要となりました。当然の話ではありますが、先代社長と後継者との間での事前の意思疎通があり、継承する事前準備が十分に行われていた場合はうまくいくケースが多いようです。特に関係資産の継承、つまり取引先や金融機関など重要な関係者への事業承継の準備、後継者の引継ぎに関しては重要であることが改めて実感できました。社内の従業員との信頼関係も重要です。

 

ケーススタディを通して知識のブラッシュアップができました。今回も有益な情報提供を行なっていただき感謝です。