台東区実践経営勉強会に参加しました

今回は「DXで成功させる中小企業の経営変革」というテーマでした。印象に残った点は以下の通りです。

 

・デジタル化でイノベーションが起きる

 ※生産性はもちろん向上するが、新ビジネスも創出される

 例:音楽コンテンツ

 コンサートホール(2000名程度収容)→CD→オンライン配信

 ベルリンフィルハーモニーのデジタルコンサート(全世界から何万人も参加可能)

 ・CDの作成はある程度のまとまったコストが必要なため、作成者は限られた

  オンライン配信ができるようになり、より低コストで誰もが実施できるように

 

・デジタル化で経営再建ができる

 例:高級旅館

 一時は稼働率向上のため割引などを実施したが、高級路線に戻した

 サービス向上のため、Salesforceを導入し、顧客の要望をデータ化し従業員間で共有

 ※組織風土改革の秘訣

 ①経営者の積極活用(メッセージ発信、報告・連絡・相談はシステム経由に)

 ②ログインしないと仕事にならない業務環境に(紙廃止)

 ③使いやすいデバイスを自由に選択(タブレットスマホ

 ④メディアや展示会などに積極的な露出、情報公開(従業員の自信につなげる)

 

・デジタル化で売上・利益率向上を実現できる

 例:老舗アパレルで、粗利率は一律で値付けしていたが、POSレジを導入した。

 商品によって粗利率を変えたところ、売上・利益率が向上した。

 

経産省のDXの定義(抜粋):

 データとデジタルを活用、ビジネスモデルを変革、企業文化・風土変革、競争優位性を確立

 

デジタル化は、その企業様毎に課題が異なります。まずは課題を明確に(見える化)し、それぞれの企業に必要な部分をデジタル化することが大事だと思います。単にIT化するのではなく、経営課題に対してITをツールとして活用し、結果として課題の解消、成長・発展につなげることが大事なのだと思います。

 

今回の勉強会ではキーワードの解説だけでなく、事例も豊富に紹介いただき、大変参考になりました。私自身も、今後もアンテナを高く張って勉強し続けたいと刺激をいただいた時間となりました。次回も楽しみに参加したいと思います。