いい会社の会に参加しました

今回は経済産業省が発表しているDX推進指標を元にディスカッションしました。印象に残ったのは以下の通りです。

 

■DX推進ステップ

1.DXの可視化:自社の言葉で明文化するプロセスが重要。経営理念と結びつける。

2.ビジョンと計画策定:現状とあるべき姿を明文化し、実現する手段に活用する。

  既存IT/新IT、新しいビジネスモデル/既存ビジネスモデルの二軸でマッピング

3.基本と育成:データ解釈の能力と気が付く人材の育成。以下は社内で人材を任命。

  CDO(最高デジタル責任者):社内・社外全体を理解・統括しプロデュースする。

  ビジネスデザイナー:市場調査の実施、ニーズを満たすビジネスモデルの立案。

  データを見る眼:鳥の目、虫の目、魚の目。

  魚の目は時代の流れを読み、良い結果の要因を分析できる目。重要である。

4.実践と最適化:戦略マップやビジネスモデルキャンパスなどを活用。

  顧客を含めた全体最適の仕組みづくりを行なう。

 

今回の感想ですが、いい会社作りのための手段として、DX化への取組は有効だと思いました。まず現状とあるべき姿(理想の姿)を可視化して、それを実現するために何が飛鳥なのかを明文化します。その手段としてITが有効であれば取り入れる、という段取りだと思います。

 

今回参加して思い出した事例があります。小さな町のアパレル店が値付けを一定の利率で設定したのを、POSレジを導入し商品毎に利率を変えたところ、経営改善が実現したそうです。このケースの場合も、やはり現状と理想の姿を明確にして、その手段としてITを導入し、その結果として経営改善が実現したというプロセスが踏まれています。POSレジを導入したことで、どの商品がどれだけ売れたのか、値付けの変化の結果分析を行うこともできます。上述の「魚の目」を持つための道具として有効に活用されています。

 

より良い会社に近づいていけるよう、経営改善の努力を続けていくことが成功要因なのだと感じました。中小企業診断士として、支援する者としては、そのように感じていただけるような支援も行いたいですし、そのような想いを実現できるような支援も行いたいと思いました。