今回のテーマは『製造業DX』で、ものづくり現場におけるDXの導入について紹介されました。
特に興味深かったのは以下の通りです。
・情報通信白書(令和3年度版)によると、ICTインフラ整備の年代は2001年頃。e-Japan戦略が出された。その後、ICT利活用、データ利活用、デジタル社会の構築への続く。
・DXの位置づけとして、以下3つの層がある。
①デジタルトランスフォーメーション:経営改革
②デイタライゼーション:システム化(生産管理システムなど)
③デジタイゼーション:ハード面(アナログ・物理データのデジタルデータ化)
・中小製造業の目指す姿として、①スマートプロダクト、②スマートサービス、③スマートファクトリーがある。特に③スマートファクトリーが町工場には馴染みやすい。職人に依存しない生産、顧客要求への柔軟な対応、短納期・高品質などが求められるため
・スマートファクトリーの事例
①センサー取り付けで実績データ収集・蓄積、適正価格実現
②画像認識とロボットでプレス不良低減
③AIによる技術支援
④設備稼働をリアルタイム収集、データ活用
⑤カンと経験をデータ収集してデジタル技術でサポート
⑥顧客にリアルタイムで工程進捗を提供
・DX人材の確保の実態として、既存社員の自主性に任せている。
中小ものづくり企業におけるDX入門に関する解説を聞くことができ、感謝です。今年度はコロナの影響で工場実習の実現が難しいようですが、今回学んだことも実習や支援などの場で活かしていきたいと思います。