事業承継支援コンサルティング研究会に参加しました

zoomでの開催とのことで、今回初めて参加しました。事業承継コンサルティングの第一線で活躍されている先生方による講演や、現場支援の現状、事業承継支援のフレームワーク紹介、ケーススタディが行われました。

特に印象的だったのは、フレームワークのわかりやすさでした。事業承継支援において、何を最優先に考えるか、そのためにどの順番に考えるか、などがひと目でわかりやすくまとまったフレームワークでした。

事業承継というと、案件ごとに状況はそれぞれに異なり、困難な課題も存在して大変、複雑で難しい支援であると思います。しかし、事業承継について取り組む際、円滑かつ効果的な解決のために考えるべき優先順位は決まっていて、フレームワークにまとめると整理されます。

その中で、まずは課題発見することが私たち中小企業診断士が力を発揮するべきフェーズだといえます。漏れなく発見された個別課題を解決するのは次のフェーズであって、そこでは各専門家の支援を取り入れると良いとのことでした。

また、事業を引き継ぐ際に大事なのは、
・事業性評価:後継者が引き継ぐ価値のある事業なのか?収益を確保できるか?
・後継者確保:引き継ぐ意志があり相応しい後継者が存在するか?
とのことでした。

事業引き継ぎの際、漏れがちなのは知的資産(無形資産)とのことでした。顧客を中心とした重要なステークホルダーの確保が代表的です。多少の時間やコストがかかっても、地道に彼らへの働きかけが必要とのことでした。

引き続き勉強していきたいと思います。