品川区事業承継セミナーを視聴しました

今回はオンラインセミナーで「品川区の助成金で攻めに転じた会社の秘訣を大公開!~設備投資をきっかけにした事業承継のススメ~」というタイトルでした。印象に残ったのは以下の通りです。

 

■品川区事業承継設備投資助成の特長

 事業承継を契機として、要件①老朽化による設備更新・導入事業、②更なる発展に向けて競争力強化を目指した最新機械設備の導入事業、のいずれかが必要。加えて、3年以内の事業承継が必須。

 特に、要件①の老朽化による設備更新でもOKなのは使い勝手が良く、活用する事業者側としては、他の助成金補助金と比較すると条件が良い。

 

■事業計画作成時の審査ポイント

①事業計画(収支計画)は、設備投資の効果が売上ト利益に表れるため重要。

労働生産性(付加価値額÷従業員数)も大事。設備投資によって労働生産性が高まること(効果)が必要だから。

③後継者の職歴。後継者は当社での経験が十分か、経営の継続できる力があるのか、十分に明記する必要がある。

④地域への貢献度が十分か。今後も貢献してくれそうか、明記する。

 

■本助成金を活用する以前に知っておくべきこと

①本助成金活用の条件である、3年以内の事業承継は守ること。コロナなどの予想外の出来事があっても、条件は守ること。

②事業計画は後継者が作成すること。専門家(税理士など)任せではNG。自分事として作成することが必要。難しい部分は専門家の支援を受けながら主体性を持つこと。

助成金ありきの設備投資計画はNG。助成金がなくても取り組む事業か。助成率は半分であり、半分は持ち出しである。

④設備投資が事業承継と結びついていない事業はNG。後継者がリーダーシップを取った設備投資であること、事業承継を機に会社の磨き上げに繋がることが必要。

 

その他、助成金申請時の視点して、①創意工夫の視点(独自性、新規性、革新性など)、②市場性の視点(顧客ニーズ分析、市場規模、今後の市場の変化など)、③実現可能性の視点(スケジュール、資金調達・資金繰り、人材・組織体制)が紹介されました。これらは他の助成金補助金と同様に必要な観点かと思います。

 

私としては支援者として、今後も引き続き今回のような情報収集の場に積極的に参加していきたいと思っています。