中小企業経営診断シンポジウムに参加しました

今回は所用があった関係で、午前中のみ参加しました。基調講演の石坂産業株式会社 代表取締役社長 石坂典子様のご講演をぜひ直接伺くて参加しました。
中小企業経営診断シンポジウム2020

産業廃棄物を資源に!埼玉県三芳町の産業廃棄物中間処理場・石坂産業株式会社


産業廃棄物処理業者である当社は、1999年に汚染問題からメディアなどにバッシングを受けたそうです。そんな中で、創業者であるお父様から事業承継されたのが長女である典子氏だったとのこと。廃棄物が発生しているのだから、どこかで処理しなくてはならない。当社は地域で必要とされる会社にならねばならない。という想いで30歳の頃、承継を立候補したそうです。

お父様の想いを引き継ぐことと、地域に必要とされる会社になることを大目標に、当時の売上規模からすると大きな投資になりますが、必要な設備を購入し、社員教育にもテコ入れしました。リサイクル率98%を実現、ボランティア活動による里山保全活動で地元住民に「ありがとう。助かるよ。」とお褒めの言葉をいただくまでに変化。わずか15年ほどで社員のあいさつや、自発的なカイゼン活動が促され、今では社員自らISOの新しい種類を取得したいと提案し取得するまでに至りました。

人材採用の点では大きな投資なく良い人材が集まっています。地元の方に子どもを入社させたいと言われたり、社員の子どもが入社したり、紹介による入社なども少なくないそうです。自分の子どもを入社させたいと思える会社を作りたいという目標が叶っています。

社内の横のつながり作りは、社長起点でプロジェクトを組み、社内のコミュニケーション円滑化を実現しています。

社員の健康を大事に考えているため、1億円程度を投資して休憩室を整備したり、健康なお弁当を格安で提供するキッチンを設けたりしました。また、廃棄物削減の取り組みのため、社内ではプラスチックのペットボトルは販売せず、マグカップ推奨、マイボトルやお弁当の器持参だと割引、などの取り組みを実施しています。

結果、女性管理職40%、平均年齢38歳などを実現しています。

素晴らしい取組を機動的にされている会社様のお話を聞けました。