ベアーズ副社長様のご講演を視聴しました

中小企業診断士協会 中央支部主催のセミナーで、家事代行サービス 株式会社ベアーズ副社長様によるご講演がありました。会社創業時の苦労話を中心にナラティブにお話しいただきました。

 

創業の原動力はご夫婦の原体験とのことでした。香港での夫婦共働き生活で、2人の乳幼児を育てながらの生活。家事代行サービスを利用したら家族のご機嫌がよくなった。この文化を日本に産業として築きたい。素晴らしい創業理念だと思います。

 

ご夫婦で二人三脚で創業し、コールセンタースタッフも営業も訪問スタッフもすべてお二人で担当されていた時のお話には思わず引き込まれました。自分が創業者ご夫婦の立場だったら、ここまでやり切れただろうか、などといった思いを持ちながら拝聴しました。創業間もない頃は子どもたちを養うために副社長(女性)が出稼ぎ(社外の正社員として勤務)したそうです。事業に投資するための原資と養育費、親御さんへの仕送りを稼ぐために勤務先で成果を出さなくてはと頑張りすぎた結果、パニック障害に陥られたとのこと。

 

ご自身の過去のご病気をカミングアウトされて以来、様々な方からの反響があったことや、社員が病気になった時の対応、未然の防止などに役立っているそうです。社員一人一人を愛することや、Well-beingを大切にする姿勢などに繋がっているようでした。

 

上記の内容も印象的なのですが、より印象的だったのは、講演の質疑応答の中で新入社員2名が回答者として登壇した点です。当社はフィロソフィーを78も整備されており、毎日20分程度の学びと共有の時間を設けているそうですが、その新入社員の方たちがフィロソフィーに関する質問に回答していました。社員全員を拝見したわけではありませんが、お話の範囲では社員の成長を大切にしており、トップの考えが社員に浸透しているように感じられました。

 

「企業は人」と言いますが、人を大切にしている会社だと感じられ、大変好感を持ちました。Well-beingを大事にしていて、社内外に浸透しようとしていることが感じられました。中小企業診断士に求めることとしても、well-beingを評価の一つとすることや診断士以外の強みを持つこと、経営者目線を持つことなどの示唆をいただきました。大変勉強になる機会となりました。講演者の皆様や企画・運営いただいた皆様に感謝です。