大学院でお世話になった先生のご著書なので興味を持ち、読みました。
補助金は、助成金とは異なり、応募しても採択されない可能性もあります。また、応募書類への記入事項はそれなりにボリュームもあるので、応募要項をしっかりと読み込み、正確に認識したうえで応募する必要があります。本書は、ものづくり補助金に特化して認識しておくべき概要、注意事項、採択されやすくするための記入におけるポイントなどを一冊の中にコンパクトにまとめて記載されていました。
コロナ禍において、特に資金繰りに苦しまれている企業様は少なくないと思います。とはいえ、現状の延長にいるだけではなく、環境変化が激しく競争力をつけるための行動が必須である今日において、行政の制度も上手に活用しながら攻めの経営をすることも必要かと思います。その意味では、成長戦略を立案し、明文化して、必要な設備・機材の導入、その資金の一部としての補助金獲得、といった手段も効果的かと思います。
私たち中小企業診断士は支援者として、様々な制度の内容や活用方法の情報を知ったうえで、経営者の方に必要なご支援ができるように日々研鑽しておく必要があると思います。本書のような良書から多くのことを学んでいきたいと思います。
