『まんがでわかる ランチェスター 小売業の戦略』を読みました

実家が小売業を営んでいるので興味を持ち、読んでみました。

 

 

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC4-%E5%B0%8F%E5%A3%B2%E6%A5%AD%E3%81%AE%E6%88%A6%E7%95%A5-%E7%9F%A2%E9%87%8E-%E6%96%B0%E4%B8%80/dp/4863547986

 

本書は、スーパーにおけるランチェスター戦略適用の実践的なストーリーが描かれていました。ランチェスター戦略を実際のビジネスの場面で適用するにはどのような目的でどのように取り入れれば良いのか、という点でわかりやすくイメージができました。

 

本書の中では、まず来店者アンケートを一週間程度実施していました。これは来店客に対して〇〇町といった住所を質問するだけで、あとは見た目の年齢層・性別をメモするといった簡易的なものでした。これにより、当店の商圏や来店客層を把握することができます。その後実施したのはローラー活動です。ローラー活動では当店の商圏における住まいを一軒一軒訪問し、メインで利用している店舗とその理由、当店の印象などをヒアリングします。これにより当店の評価やライバル店の強みなどを把握できます。

 

収集した情報を元に、当店として何に注力した戦略を実行して競争相手に勝つか、を練ります。その際に重要なのはどの店を競争相手とみなした戦略を立てるか、です。同じ戦略を追随されないように、たとえ追随されても負けることがないような戦略が肝になります。具体的には当店が顧客からすでに高い評価を得ている点を強化することや、競争相手の弱みを突いた戦略などです。

 

読んでみての感想ですが、店舗として(会社として)目標を持ち、成果を上げるためには必要な情報収集を行い、実践するといった苦労が必要なのだと改めて感じました。そのためには、本書にも記載がありましたが、まず具体的な目標を立てることが大事だと思います。リーダーが中心となって目標設定や戦略立案・実行もしますが、メンバーと一緒になって同じ目標達成のために一丸となる必要があります。そのためにはリーダーシップ、メンバーシップも重要になってきます。

 

目標を達成するためには、一朝一夕にうまく事が進むものではなく、日ごろの努力の積み重ねがあってのことだと思います。ストーリー仕立てになっているので気づきも多く、印象に残ることも多く大変読みやすかったです。