オープンイノベーションのコーディネートに関するアドバイス会に専門家として出席しました

今回は、前回の「補助金」をテーマとしてアドバイス会に引き続き、専門家として2回目の対応を行ないました。今回のテーマは「人材」でした。どの業界でも重要な要素です。

 

人材というと、量的な意味での人手不足と、質的な意味での人財不足の2つの観点があります。今回は後者に重点を置いた論点で議論が進みました。というのも、参加企業様はいずれも研究開発企業で、技術力はあるものの事業化に課題があるという点では共通していたためです。事業化を進める上で、例えば販売戦略の立案・推進を担うリーダークラスの人材や、コア技術を元にニーズのある事業に進める右腕的な立場となる人材などです。

 

今回、サジェスチョンをお話する時間をいただいたので、以下のような内容をお話しました。

経産省自動車課様のサプライヤー応援隊事業で専門家として関わらせていただく中で、ある地域の自動車産業における人材の課題や実施している内容などをヒアリングした。そこから得られた考察を紹介。

・産官学が参加する会議体を通じてメーカーOBなどの人材や、ビジネスパートナーとなる可能性のある企業を紹介してもらうなど、リッチな情報交換ができている。

・その会議体を通じて、キーマンとなるリーダー人材を獲得し、事業が円滑に進んだ。このような産官学連携の会議体などに積極的・主体的に関与することも重要。

・人材が得られない場合は、業務提携なども一案。業務提携はスピードの意味でも有効。

 

このようなお話を紹介する中で、具体的な販路に関する悩み相談なども実施されました。最初からいきなりメインとするターゲットにアプローチするのではなく、既存の販路での実績作りから始めるのも一案であることなども議論されました。その販路でのニーズを聞きながら研究開発、必要なデータ収集などを実施するのが、効果的であることも議論されました。

 

自治体の産官学の会議体に関する紹介も行われ、大変有益な情報交換が実施された会だと思います。今回の意見交換を元に、参加企業様のビジネスに活かされると良いと思います。今後も何らかの形で少しでもお役に立てればと思います。