今回は、毎年開催されている工場の簡易診断に向けた事前勉強会でした。
・製造業の事業所数第一位は大田区
・従業者数、付加価値額、製造品出荷額は最盛期(平成初期)の約38%、事業所数は同約30%
・製造業の業況判断DIは、2018年に比較して2021年は改善している。他業種に比較して一番大きい改善幅だった。(出所:信金中金の調査資料)
・求人充足率は悪化の傾向。約14%。ハローワークで求人7名分に対して1名採用できないできたというレベル。
・生産管理の下に、Q:品質管理、C:原価管理、D:工程管理がある。その下に、生産統制がある。
・中小企業活力向上プロジェクトのチェックシートを元に、診断を実施する。
・工場診断の概要:経営者の考えを聴く、市場環境を調べる、事前調査、ヒアリングの事前段取り、何を作っているか、何を仕入れ、どう加工し、どのように出荷・納品しているか、ものの流れに対しレイアウトはどうなっているか、合理的か、現場の状況(5S、在庫、滞留、通路の確保、安全性の確保、見える化、ショールーム化)、現場の雰囲気(作業者の態度・しつけ、労働意欲、知恵を出す習慣がついているか)、計数意識はあるか(加工工数、段取り、多能工化など)
・診断報告書では、生産性向上、人材確保、販路拡大が重点項目である。
・最重要なのは、SWOT分析、クロスSWOT分析から導き出す重点戦略の策定。導き出せなかった場合は、ヒアリングなどで情報収集不足か、分析不足だから。コンサルティングは、必要な情報収集(information)を行い、intelligenceを導き出すこと。
・虫の目(現場)、鳥の目(理念、顧客目線)、魚の目(潮目)が重要。
今年はコロナの影響で、診断は例年の8月ではなく、別の時期になる予定とのことでした。今年も楽しみに参加できればと思っています。