工場診断の報告会を実施しました

町工場が集積する地域の工場診断を実施し、今回は社長様向けの報告会でした。今回の診断は簡易的なもので、工場の現地見学を30分程度と、社長ヒアリングを1時間超程度実施し、後は事前に記入いただいたアンケート情報とデスクトップ調査を中心とした調査をもとに報告書作成となりました。

 

一般的に町工場の課題はある程度定型的なものがあるかと思います。従業員の高齢化(技術承継)や、人材不足、後継者不足などです。しかし、今回の企業様はそういった点では問題なく順調そうに見受けられました。

 

そこで、中長期的(3-5年後)を見据えた課題感や取り組むべき内容の提言が中心となりました。具体的には後継者候補の方の入社後の具体的なプランや組織図イメージの提示、今後の一層の成長・発展を見据えた設備更新などです。

 

個人的にはいくつか改めての気づきがありました。

①先方企業様にとって必要な情報を、適切に伝達することが大事

 →多くの情報を一気に伝えても吸収しきれない場合もある。素晴らしい点は率直に伝え、そのうえで更なる向上のための情報を適量・適切に伝えることが望ましい。

②執筆物は図表などを適切に挿入するとわかりやすい

 →報告書の書式などある程度の制約があるものもあるが、読み手である先方企業様にとって理解しやすく読みやすいよう、図表で整理したものを提示すると親切。

  複数の提言を記載した場合、全体像で示すと全体施策としてイメージしやすい。縦軸と横軸はその都度編集することで汎用的に活用できる。

 

今回、貴重な機会をくださった企業様や引率の先生方に感謝です。併せて、子どもたちのお世話を引き受けてくださった関係者の皆様にも感謝です。仕事ができるのは様々な方々の支えがあってこそです。今後の診断士活動に活かしていきたいと思います。