工場入居診断の勉強会に参加しました

久しぶりにリアルでの勉強会開催でした。事務局の皆様の方で実際の事例をもとに課題を作成してくださり、我々登録専門家は事前に課題に取り組んだうえで当日参加しました。

 

工場入居診断では、行政が管理する物件を工場の用途での利用を希望する事業者の診断を行います。入居希望の事業者が複数存在する場合、診断結果(評価)もその他様々な情報と併せて加味された上で入居する事業者が決まるとのことでした。

 

課題の内容としては、ヒアリング項目と報告書作成でした。今回は事業成長性、技術優位性、財務健全性の項目がピックアップされました。

 

成長性は、売上・利益計画の具体的な事業・取引先などの確認が必要だとか、優位性は第三者の立場でヒアリングの際に引き出すと良い(設備や人材など)、といった話が挙がりました。

 

事例に過ぎないとはいえ、実際にヒアリング項目や報告書作成に取り組むことで、我々専門家として確認しなくてはならない要点をリアルに検討でき、診断の疑似体験ができました。さらに、勉強会の場では同じ診断士の取組結果をシェアしながら意見交換を行うことで、自分とは異なる見解の気づきを得たり、より端的でわかりやすい報告書上の表現のヒントを得たり、ヒアリングで確認しなくてはならない要点を改めて認識できたりと多くの学びがありました。

 

中小企業診断士としての活動は、一人での活動の場面も多いため、今回のような勉強会の場は日頃の自分自身の診断士活動に活かせる様々な気づきや学びを得られる機会だと感じます。手元資料の情報の解釈、報告書の書き方、ヒアリングの切り口など、より素晴らしい先生の意見を聞くことができました。学びの機会を与えてくださった事務局の皆様に感謝です。