ものづくりイノベーション研究会に参加しました

今回もオンラインでの開催でした。リアル開催中心に舵を切りかえる研究会もありますが、最近は感染者数がまた増加傾向なので、リアル開催に踏み込みにくい部分もあるのだろうと推察します。内容は来月開催予定の工場診断の事前学習でした。

 

『工場診断の進め方、分析の視点と報告書の書き方』というテーマですが、毎年この時期にレクチャーいただいている内容になります。私は令和元年から当研究会に参加させていただいているので、今回で3回目の内容でしたが、基本かつ重要な内容なので今回も興味深く学ぶことができました。

 

大田区におけるものづくり企業数の推移、人材不足の現状、原材料高騰の現状、製造現場におけるチェックポイント、活力向上プロジェクトの診断報告書の様式に沿ったレポートの項目、中小企業の自己診断から見て取れる内容と要注意事項、報告書の書き方(伝えたいことを効果的に伝えるための順序)、5Sのポイントなどがレクチャーされました。

 

今回特に印象に残ったポイントを記載します。

・「5S」について、先生によっては「3S」でも十分という方もいる。稼ぐ工場になるために必要な取り組み。

 「整理」:「人員整理」という恐ろしい言葉も聞かれるが、捨てるという意味。不要な在庫などがあると場所を取り、管理費用を要するため、不要なものは捨てる。 

 「整頓」:そろえる。あるべき場所にそろっていることで使いたいときに無駄なく使える。時間ロスの削減につながる。

 「清掃」:掃除。埃などがあると品質低下につながることがある。

 

・工場診断におけるベストプラクティスは、個々の工場によって最適解は異なるため出しにくい。規模や取り扱い商品の特性、業界特性など。経営品質大賞などは共通の審査項目があるが、例えば自動車の同じ部品工場を対象にしたベストプラクティスなどはできるかもしれない。小さな町工場を診断する際は、その工場に合った改善策を提示することが大事。

 

・虫の目:現場目線。鳥の目:顧客目線、企業全体の理念と工場の実態とのすり合わせなどの俯瞰的な目線。魚の目:将来や環境変化を見据えた時流をとらえた目線。どれも大事。

 

・クロスSWOT分析:Informationを集め、Intelligenseを構築することが大事。重要なポイントを押さえて提言のポイントを絞って伝えることも大事。

 

重要な論点を再インプットできた貴重な機会となり感謝です。引き続きこの研究会で学び続け、切磋琢磨したいと思います。