日本販売促進学会の定例会に参加しました

今回は、同じ大学院を卒業した女性による発表で、テーマは卒業時に提出された修士論文の内容でした。M&Aなどの際の企業価値算出時に、人間資本会計を導入できないか、といった内容でした。
 
個人的には着眼点が大変興味深いと感じつつ、一方で難しいだろうなといった感想を持ちました。私が運営している経営のデザイン研究会では知的資産経営を研究していますが、「人間資本会計」は人的資産に親和性が高いと感じます。人的資産は、人の離職と同時に組織から失われてしまうので、人に属する知識やスキルなどは組織の資産化しよう、といった考え方があります。そのように、M&A時に企業価値算定として一人ひとりのスタッフの価値を算出したとしても、離職されたり、オーナーが変わることで買収後にその価値通りのパフォーマンスが出されなかったりする可能性もあるのでは、も思いました。
 
様々な意見が出されたのは、大変興味深いテーマである証拠だと思います。素晴らしい発表をしてくださった講師の方に感謝です。また今回参加できるように支えてくれた家族にも感謝です。