「企業のハラスメント対策を支援できる専門家向け研修」を受講しました

企業のハラスメント対策を支援できる人材育成事業として開催されました。厚生労働省委託事業だそうです。私はハラスメントに興味があり、最新の情報を含め習得しておきたいと考えたので受講しました。

 

特に学んだのは以下の内容です。

■ハラスメントの基礎知識

(1)身体的な攻撃(暴行・傷害)

(2)精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言)

(3)人間関係からの切り離し

(4)過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害)

(5)過小な要求(業務上の合理性がなく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)

(6)個の侵害(私的なことに適度に立ち入ること)

 

パワハラか否かの判断基準・対応の概要

(1)判断基準は、上記「ハラスメントの基礎知識」のいずれかに該当するか否か、も重要な要素。

(2)企業としては、経営上必要である(合理的な理由がある)と判断される場合はハラスメント不該当。退職勧告と受け取れるような対応はNG。

(3)管理職としては、部下に対する具体的な教育指導や、業務習得に向けた取り組み、業務改善提案などの実施が必要。部下の教育・育成も上司の仕事である。業務配分の見直しやハラスメントに該当する言動を把握しておく必要がある。

(4)外部専門家としては、①相談窓口の設置と相談しやすい環境作り、②外部研修(経営層・中間管理層・担当者層などの職位別で実施)、③実態調査(職場環境改善に向けて「ハラスメントは許さない」などの掲示も有効)、④職場アンケートなどの実施(二次被害防止)、などを行う。

 

■参考情報

厚生労働省HPに「あかるい職場応援団」というページがある。職場アンケートや集計ツールなども含め、有益な情報や資料が掲載されている。これらを有効に活用することも支援者として念頭に置いておきたい。

www.no-harassment.mhlw.go.jp

 

 

事例なども豊富に取り入れられており、実務的で勉強になりました。今後も上記HPを定期的にチェックするなどアンテナを張っておきたいと思います。実際に企業支援に入らせていただく際に今回学んだことも活かしていきたいと思います。