ものづくりイノベーション研究会に参加しました

今回はオンライン開催で「中小企業の品質管理入門 ~QC7つ道具~」というテーマで、中小製造業の品質管理について、小集団活動などを用いた現場改善の手法などを実践事例をもとに紹介されました。印象に残ったのは以下の通りです。

 

・QC活動の進め方は以下の7つのステップ(QCストーリー、PDCAサイクルの進め方)

 ①テーマの選定:対策型、抽象・一般形はNG。良い例:●●の削減、短縮など。

 ②現状の把握と目標の設定:可能なら特性値を決めた方が良い。

 ③活動計画:特定値、終了時期、目標値を明確に。ガントチャート

 ④要因の解析:要因の洗い出し、主要因の抽出、検証

  現場の声が重要。「なぜなぜ」5回繰り返す。

 ⑤対策の検討と実施:効果、実現性、コストの軸で点数付けし、高得点の対策を実施

  PDCAサイクルで実施(何を実施する、どうなったら改善終了か。)

 ⑥効果の確認:目標値との比較

 ➆標準化と歯止め:5W1H、写真やビデオ、作業標準書、日常管理変更、恒常的措置

・現場改善に役立つフレームワーク

 ①特製要因図(フィッシュボーン)

  4M:Man(人), Machine(機械), Material(道具), Method(方法)

 ②パレート図

  データの計数を取り、絶対数と累積値をグラフ化し、可視化する

  対策を打てば、どれほどの効果があるのかわかる分析手法

 ③層別

  グループに分けること(改善する内容を決めるため。作業者ごと、機械ごとなど)

  その他が50%以上を占める場合は分類方法を見直す。

 ④チェックリスト

  記録用、点検用

 ⑤ヒストグラム

 ⑥散布図:縦軸と横軸で相関を見る

 ➆管理図:ばらつきの見える化

 

ご発表の後、ブレークアウトセッションで事例を元にカイゼン手法の議論を行ないました。正解は一つではないですが、各自の経験を元に様々な意見を出し合い、興味深い話ができました。

 

今回、嬉しかったことがありました。私がブレークアウトセッションで意見を出したところ、大先輩に視点が的確であるとお褒めいただきました。この研究会に定期的に出席しており、工場診断も参加しているだけある、とのことでした。今後もスキルアップできるよう精進したいと思いました。

 

今回も現場改善の手法を事例を交えて学びなおす機会となり、有難かったです。経験豊富な先生によるご発表で分かりやすかったです。次回も楽しみに参加したいと思います。