ものづくりイノベーション研究会に参加しました

今回はオンライン開催で、『5S指導入門』というテーマでした。製造現場の指導において極めて重要な5Sについてお話しいただきました。

 

山形の製造現場で多くの実務支援を蜷田割れている中小企業診断士の先生による実務的なご講義でした。5Sの目的な実践内容まで、幅広く説明されました。

 

特に印象的だったのは以下の点です。

・「加工」工程以外は価値を生まない工程であり、減らしたりなくしたりするべきである、と話したところ、検査担当者から「検査は無駄ではない」とクレームがあった。それに対して、全数検査よりも抜き取り検査でも対応可能であれば工数が少なくて済んでよいことや、加工に力を入れられば価値を上げられることなどを説明している

 

・「QCD」の説明をする時、先方の年代や属性を確認して、例えば牛丼の吉野家の「早い・うまい・安い」と例に説明して納得してもらう。自分が消費者の立場での事例は理解してもらいやすい

 

・「ワン・ベスト」の話。共通工具など、複数存在すると場所を食ってしまう。保管の意味でも一つずつのみが良い

 

・(VE)導線確保の話。平面図で各工程を線で結び、無駄な動きがあれば指摘する。例えば仕掛品が置いてあり邪魔だから毎回避けて動いている場合、1日あたり○メートル無駄な動きをしている、など数値で実績を指摘すると納得していただける

 

実務的なお話を多くしていただき、参考になりました。次回も楽しみに参加したいと思います。